通訳を挟まない、という選び方

日本語・中国語・英語で直接やりとりすることが、旅の中身をどう変えるか。

「通訳が入るので大丈夫です」と言われて安心した旅が、なぜか他人の旅のように感じられる。そういう話を何度か伺いました。

伝言は、丸くなる

言葉が一度誰かを経由すると、角のある要望から角が取れます。「静かな部屋がいい」は「静かめの部屋を希望」になり、最後には「一般的なお部屋で」になる。悪意はどこにもありません。ただ、丸くなるだけです。

私たちが三つの言語で直接やりとりするのは、この角を残したいからです。

謝るときの言語

もうひとつ、現地で何かが起きたときに、日本語で頭を下げられるかどうかは大きい。宿にも運転手にも、こちらの事情を説明できる人間が一人いる。それだけで、旅の途中で選べる道の数が変わります。